H1H1H1H1H1H1H1H1H1H1H1H1H1

あずまがわ小児科クリニックブログ

日本アレルギー学会のWEBから <アナフィラキシーやエピペン®のこと>

2020年10月16日        

日本アレルギー学会もWEB開催になりました。初参加ですがWEB開催なので繰り返し勉強できます。

アナフィラキシーとは、、「アレルゲンの侵入により全身の臓器にアレルギー症状が引き起こされ声明に危機を与えうる過敏反応」と言われています。その治療にエピペンが活用されます。当院でも処方していますが、教育講演ではエピペンを2本以上持っていることが望ましいということでした。というのもアナフィラキシーを発症する患者さんの30%でアドレナリンの投与を2回以上必要とされるので、エピペンは2本以上処方されることが望ましいというものでした。それはなぜかというと、アナフィラキシー患者さんの1/4で数時間の間隔をあけて二相性反応を示すからというものでした。

他にも投与の方法が適切でなかった場合のために予備が必要というのもあります。そしてもう一つ重要なことはアドレナリン投与は迅速でなければならない、躊躇するものではないというものでした。急病診療所で働いているとアドレナリン(エピペン®)を持っているのにそのまま独歩で受診される患者さんが散見されます。まずエピペン®の適応は、アレルギーの侵入による、消化器症状(繰り返す嘔吐、持続する腹痛)、呼吸器症状(のどや胸が締め付けられる、声がかすれる、犬が吠えるような咳、持続する強いせき込み、ぜーぜーする呼吸、息がしにくい)、全身の症状(唇や爪が青白い、脈を触れにくい、意識もうろう、ぐったり、失禁)なのですが、なぜ躊躇するかというとアドレナリンを投与したらどうなるかわからないからなのですが、エピペン®で4%程度に副作用あったのですが、全例で回復していたので心配ないということでした。ですからアレルギー反応で強い症状が出た場合はためらわずアドレナリン(エピペン®)を使用しましょう。

改めて考えてみますとエピペン®は薬剤自体は非常に安く、あとはプラスチックの容器だけですので、処方して期限切れになっても大したことはありません。まずは常時持ち歩けるように、どこでアナフィラキシーがあっても対応できるように複数処方してもらい、使用すべき時は使用し、そのような機会がなければラッキーで、新しく処方してもらうようにしましょう。

メニュー
© あずまがわ小児科クリニック

TOP