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あずまがわ小児科クリニックブログ

COVID-19の論文を読んでみた

2020年3月17日        

コロナウイルスってそもそも風邪ウイルスなんだけど、これまでにSARSとかMERSみたいに局地的に流行して死者が出ていたんだけど、今回は少し違うみたいですね。中国やイタリアでは大変なことになっています。それに比べると、日本は自粛やマスク・手洗いのおかげか、他の地域に比べると落ち着いているように思います。

今回のウイルスはSARS-CoV-2というらしいけど、コロナウイルスってもともと呼吸器症状が強いみたいですね。表にあるようにBat(こうもり)が宿主みたいで、中間宿主はSARSr-CoVがCivet(じゃこうねこ)、Racoon(あらいぐま)、MERSr-CoVがCamel(らくだ)ですが、SARSr-CoV-2はまだわかっていないみたいです。Basic reproduction number (R0・繁殖率)、つまり1人の感染者が感染力を失うまでに何人の人に感染させるか、という数字ですが、SARSr-CoV・MERSr-CoVが2-5なのに対して、SARSr-CoV-2は2-3.5ということになっていました。ちなみにインフルエンザ1.4-4、麻疹12-18、風疹6-7とありました。この数値が徐々に下がっていくと終息に向かっているということですね。またウイルスに亜型があって病原性に違いがあるようなことも聞きますが、よくわかりません、これからも注意しておきます。ただ、どんな感染でも個人差があるということ、絶えずウイルスが変異していることも気を付けなくてはいけません。

少し厄介なのは感染力が強いということ、潜伏期間が最長14日ということ。高齢者や基礎疾患をお持ちの方で、特に致死率が上がっていることでしょうか。しかし、外国からの入国に制限や観察期間を設けたことも効果あったのでしょうね。ということはヨーロッパももう少しすれば落ち着いてきそうに思われます。そうすれば東京五輪も予定通り開催出来たらいいなーって思います。

今までに2019 H1N1swine flu、2013 Ebora outbreak in West Africa、2014 polio outbreak、2016 Zika outbreak、2019 Ebola outbreakというアウトブレイクがあり、新型インフルエンザは続いていますし、世界的にみるとポリオは流行しているみたいです。今回も野生のコウモリから何らかの動物を経て人にうつったようですし、鳥インフルエンザもそうです。沖縄とか言ったときに野生の かたつむり とかに触らないでね、と注意されるのもそういった意味だと思います。今回の騒動をこれだけに終わらせずに日々の感染予防に役立てたいものです

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