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あずまがわ小児科クリニックブログ

第56回本小児感染症学会-森内教授すてき-

2024年12月28日        

長崎大学といえば熱帯医学研究所もある感染症研究のメッカといえる土地柄です。WEBですが参加して視聴しました。

小児のNTDs(Neglected Tropical Diseases 顧みられない熱帯病)をご存じですか、土壌伝播寄生虫症、住血吸虫症、デング熱、狂犬病、鉤虫症、トラコーマ、シャーガス病、リーシュマニア症、ブルリ潰瘍、スナノミ症、フランベジア、ハンセン病、リンパ系フィラリア症などがあります。

砂地に生息するスナノミが足の皮膚から侵入し炎症を引き起こす。シャーガス病はサシガメという吸血性のカメムシが媒介する原虫感染症で慢性感染に移行すると母子感染も起こします。住血吸虫症も淡水産巻貝から遊出した幼虫セルカリアが経皮的に侵入する。慢性化すると肝硬変、腹痛、下痢、血便、頻尿、血尿、膀胱癌を引き起こします。

温暖化の影響で日本の気候も亜熱帯化しつつあります。直ちにNTDsが拡がるわけではありませんが、どこから奇病が入ってくるかわかりませんので注意が必要です。森内教授と親交があるわけではありませんが、遠くから見ていてもにじみ出てくる真面目さ、熱心さは素敵だなあと思っていました。

国から帯状疱疹ワクチンを定期接種とする方針が示されました。神戸市も2025年3月以降新たな方針が決定されます。現時点での補助としては4000円1回限り。ワクチンの種類としては10000円前後の生ワクチン(1回接種)、20000-25000円の不活化ワクチン(2回接種)があります。1年後の予防効果は前者が約60%であるのに対して後者は97%で、高いだけあって効果はあるみたいです。

今年1年、みなさんお疲れさまでした、そしてありがとうございました。来年もみんなが幸せでありますように。

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