小児難治てんかんの外科治療(脳と発達 第57巻、第一号)
2025年1月27日薬剤抵抗性の小児難治てんかんに対して発作の治癒、緩解にむけて外科的介入を検討する必要があります。脳神経外科医(松尾 健先生 東京都立神経病院)からの提言です。脳神経外科医からは
・紹介して外科適応がなくてもよい。
・薬剤抵抗性と判断した時点で紹介してください。
・外科治療による神経合併症は少なくなってきている。家族が不安で消極的であっても詳しく説明をする。
・外科治療を受けるかどうかは家族はもちろん小児科医とも協議する。
・包括的てんかん専門医療施設あるいはそれに準ずる施設に紹介すればよい。
・てんかん外科治療は、診断精度が向上し、低侵襲化、脳機能を温存した発作抑制する手術法が開発され、神経刺激療法といった新たな治療選択肢ができた。
・Responsive neurostimulationという今後、導入が期待される治療があるので、手術適応については、その都度、再考すべきであろう(私見)。
山から眺める景色は素晴らしいです。本年もよろしくお願い申し上げます。