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あずまがわ小児科クリニックブログ

小児チック症に対する包括的治療戦略(第66回小児神経学術集会 シンポジウム15)

2024年6月30日        

日本小児神経学会から小児チック診療ガイドラインが作成されました。ガイドラインが作成された背景から始まり、CBIT(包括的行動的介入)を、特にリモート&グループでの試みた最新の知見について報告がありました。CBITは心理教育、リラクセーション(呼吸法、全身的筋弛緩法)、行動機能査定(認知した先行刺激への対応の仕方)、ハビットリバーサル(チックへの拮抗運動 HR)、ソーシャルサポート(ペアレントトレーニング)、各チックでのHRの実践、ブースター(振り返り)をパッケージにした認知行動療法です。他にチック症に併存する神経発達症についての解説や、年齢により変化するチックや併存症に対する治療についての発表がありました。CBITは限られた施設でしか行われていませんでしたが、徐々に拡がりつつあるようです。重要なのはHRとリラクセーションということが分かりました。チックが年齢により変化するので、小児科医は小児のうちに治してください、成人になって脳深部刺激の適応にならないようにという意見もあったようです。これについては、小生は異なった感想を持っており、確かに成人の難治なチックは小児期から発症していたものではあるが、基本的に重症度が異なる別物ではないかと思っていました。チックの重症度を評価するバイオマーカーを探索しないと。

しばらく前にオッペンハイマーを見ていました。昨年の7月くらいに公開されて、終戦の日に重なるので公開が延期されたようです。オッペンハイマーは原爆を開発し、大量虐殺に使用された事を後悔していました。時の大統領トルーマンに成功をねぎらうために呼ばれましたが、そこで自分は後悔していることを伝えると、あの弱虫をつまみ出せ、二度と顔を見せるな、みたいなことを言われて追い出されていました。今年6月にオッペンハイマーのお孫さんが来日されたようです。その名を名乗ることも難しかった時期もあったらしい。たまたまトルーマン大統領をネットで検索すると悪魔とでてきました、確かに人種差別的な人だったみたいで、私はそんなことも学校で教えてもらえずに、テストで点とるために歴史の勉強していたのです。

最近、マッドマックス フェリオーサを見てきました。メルギブソンは出ないだろうと思っていたけど、それにしても残虐シーンが多くて、嫌な映画でした。

HPVワクチン接種を勧めています、徐々に接種者は増えてきています。1997年4/2-2008年4/1生まれの女性で接種機会を逃した女性に対してはキャッチアップ接種も実施されています。

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