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あずまがわ小児科クリニックブログ

コロナワクチン、インフルエンザワクチン

2021年9月27日        

コロナワクチンの接種が12歳以上のこどもさんに拡大されました。COVID-19の困った点は誰もが罹患しうることと、罹患者の約100人に1人が死亡する可能性があることです。しかし、これは社会全体でみた数字であり、小児では重症化の確率は高齢者に比べると格段に低いと思われます。ただし、小児にも基礎疾患をお持ちの方そうでない方、0歳から15歳まであり、これらの年齢をひとくくりにして議論することはできないと思います。まずは12歳以上で基礎疾患をお持ちの方、受験を控えている方、よく病気になるので不安な方などうっていただくのがよいと思います。今のところ大きな副作用は聞いていませんので、それであれば免疫をつけることは結果としてよいのではないかと思います。

インフルエンザワクチンも10/1から接種開始です。コロナワクチンの前後2週間は接種できないので注意が必要です。神戸市在住の方で、2人以上の多子世帯は2回目も補助が出ますが、今年は一人っ子家庭にも拡大するか期待していたのですが残念です。是非、一人っ子にも拡大してほしいものです。

「A 15-year-old female with migrating abdominal pain evoked by torsion of wandering spleen」という論文を和歌山医学 (THE JOURNAL OF THE WAKAYAMA MEDICAL SOCIETY) に英文で投稿しました。日本小児科学会、韓国小児科学会の英文誌に投稿しましたが駄目だったので、、

脾臓が本来あるべきところに固定されない遊走脾についての報告です。最初は上腹部の疼痛で胃腸炎と診断されましたが、後に下腹痛となり急性腹症として緊急手術が必要でした。またこの患者さんの姉妹が先天性無脾症であったことから、遊走脾と無脾症の間に何らかの遺伝的な関連があるのではないかという提言をしています。査読者の指示に従って、2000年代から最近までの日本人の報告を集めてTableにしましたが、腹腔鏡で治療した報告(おそらく予定手術)が多かったこと、摘脾を要した症例でも脾臓の一部をおなかの中に戻して脾臓の機能を温存しようという試みが多く報告されていました。

先週末は日本てんかん学会がありました。現地とWEBのハイブリッド開催でした。WEBでもまだしばらく勉強できるようです。便利な世の中です。

 

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