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あずまがわ小児科クリニックブログ

名古屋スタディー(日本小児科学会トリップレポート3)

2019年6月19日        

子宮頸癌ワクチン(HPVワクチン)接種後の女性に有害事象が発生したことは御承知の通りです。2013年に定期接種となりましたが、その以前(2010年)から名古屋市は無料接種として勧奨していました。そのような経緯から名古屋市は質問票での調査を行い29,846名から回答をえました。月経、疼痛、頭痛、倦怠感、持久力、集中力、視野、視力、めまい、冷え性、睡眠、肌の状態、過換気、記憶、計算力、不随意運動、歩行、筋力など24の質問項目について分析しましたがHPVワクチンとの関連性なしという結果でした。反論もありましたが、全体としての結論は変わりないものと思われます。

しかし、今まで普通に生活されていた人が、接種後に車いすでの移動となったりする事実(最重症ですが)を目の当たりにすると、保護者の方は不安になるかもしれません。でも、うちの娘にワクチン接種を勧めるかと問われると、勧めます。HPVワクチンに子宮頸癌の予防効果があってそれで救われる数の方が多いからです。

手前味噌ではありますが、私もワクチン関連の論文を書いたことがあります。

Post-vaccination MDEM associated with MOG antibody in a subclinical Chlamydia infected boy

ワクチン接種に関連して脳脊髄炎に罹患したが、その背景にはクラミジア感染と抗MOG抗体が関係していた。ワクチン接種されたあとに脳脊髄炎にかかるとワクチンによるものと普通考えますが、それだけではないのだというメッセージのつもりでしたが、、どうなのでしょう。個人で考えるとうたなかったらよかったのかもしれないし、そうでなくても何かのきっかけで発症していたかも知れません。

HPVワクチン接種して、子宮頸癌を予防したいという女性には是非接種していただきたいと思います。

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