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あずまがわ小児科クリニックブログ

東京オリンピック2020+1

2021年1月25日        

英タイムズ誌は日本政府がコロナもために東京オリンピックを中止する、というデマを流しました。また国民の8割が中止か再延期を望んでいる?という報道があります。果たしてそうなのでしょうか?私は個人的にはオリンピックが何とか開催されればいいのにと願っています。昨年、高校野球は中止となり、プロ野球は当初、無観客での開催となりましたが、その後、色々なスポーツ競技が開催されました。体操の内村選手をはじめとした選手たちの切実な思いが報道されました。

開催されるとなると海外から多くの人間が集まりますが、実はコロナだけが心配なのではなく、インフルエンザや従来からの既知の感染症をはじめ、日本ではあまり周知されていない侵襲性髄膜炎菌感染症も集団感染したことがあるようです(任意接種ですがワクチン接種できます)。COVID-19の致死率は日米で大きく異ならないそうで、それぞれ2%、1.3%ですから日本で死者が少ないとされているのは、感染者が少ないからだそうです。東アジアの民族は“第一次防衛網”という免疫力が強いからとも推測されています。さらに日本人は血液が固まりにくいそうで、コロナで免疫が暴走してサイトカインが大量に分泌されても血栓ができにくいことが重症化を抑止しているみたいです。感染者を減らすだけなら中国のように強権的に短期間ロックダウンするのがベストでしょうが、日本でそのようなことが果たしてできるのか。できないのを見越して、国民にお願いという形で緊急事態宣言が発令されるのが精一杯なのでしょう。“withコロナ”で中途半端な共存は本意ではありませんが、ワクチンをはじめとして、徐々に免疫を獲得して終息することを望みます。COVID-19の特性も徐々に明らかになってきました。小児科領域では重症化は少ない、そして私を含めた高齢者で重症化することがあるということです。おかげでインフルエンザの流行は認められません。これは感染予防の努力があることもありますが、COVID-19が流行することでインフルエンザが抑えられる(免疫学的干渉現象)が起こっているのでないでしょうか。そうだとすればインフルエンザ脳症で小児が毎年何人かなくなるのが、そうではなくてよかったです、高齢者にけんか売っているのではないですけど。COVID-19のみならず感染症の流行は人の行動によって左右されます、コロナ後も変わらない行動様式で感染リスクを減らすことが重要です。

忘れていました。まだ終息していませんが、これからプロスポーツが開幕して、集団感染を制御して、オリンピックもそれに続くことを望みます。無観客でもなんでもいいから、アスリートの雄姿を見たいです。

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