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あずまがわ小児科クリニックブログ

6月から舌下免疫療法!(小児科学会トリップレポート2)

2019年5月25日        

スギ花粉の飛散がおさまる6月から免疫療法を行うことができます。免疫療法とは病気の原因となるアレルゲンを少ない量からゆっくり増やして体質を徐々に変えていく治療法です。2014年から舌下免疫療法が保険適応になっており、80%以上の患者さんでなんらかの有効性が確認されています。薬を舌下に含んだ後、飲みこみます。1回目は医療機関で行いますが、以後は自宅で行っていただけます。スギ花粉の飛散の始まる3か月以上前から開始すると効果的といわれています。副反応はあるといわれていますが、おおむね安全に行える治療です。2年ほど治療を行い効果のある方は合計4-5年の治療をお勧めします。花粉症治療薬で眠気の強い方、試験期間がスギ花粉と重なる受験生、将来、妊娠した時に花粉症治療薬を飲めなくなる心配のある女性などなど、お勧めです。年齢的には5歳以上から可能です。まず血液検査でスギ花粉症であることを確認しましょう。

ところで、スギがヒノキ科であることはご存知でしたか。ですから理論的にはスギ花粉治療を行うとヒノキ花粉症も治ることが期待されていました。しかしながら、中にはヒノキ花粉症のコントロールの悪い患者さんがいることがわかりました。Cha o 3という新規ヒノキ花粉アレルゲンが関係しているという報告がありました。これからも舌下免疫療法は進化するという期待が持てます。

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